口腔外科の
各種症状について

私は大学卒業後より口腔外科の診療に従事しており、
歯科における外科処置全般を得意としています。
また総合病院に勤務していた経験から、内科的病気の把握を行い
必要に応じて医師との連携をとり、安心安全な歯科医療を提供します。

口腔外科は下記のような診療に対応します。


・歯とお口の領域の救急医療
(歯とお口周りのケガをした・顔が腫れた・あごが外れてしまった・・・)

・親知らずを含めた抜歯全般

・内科的病気をお持ちの方の歯科医療


歯とお口周りのケガの診療について

これらでは緊急性があるため、当院では随時受付し迅速な対応に努めています。
まず落ち着いてお電話で医院までご連絡ください。

電話番号 042-369-8288


・歯が抜けてしまった場合

自分の口の中または牛乳の中に入れてきてください。
お子さんで自分の口の中に入れることができない場合は、
お母さんのお口の中に入れていただいて大丈夫です。 また、もし痛みがなく歯の抜けた穴に戻せるようでしたら、
戻してきていただくことも可能です。

また付着している泥などについては、
多くついている場合は軽く流してください。
この際、最も大事なことは根の周りについているやわらかな膜を絶対にとらないでください。

※ ケガの場合、とても大事なことは頭を強くぶつけたことで、
ふらふらする・呂律がまわらない・嘔吐嘔気と頭痛・意識消失はないか
確認をしてください。
この場合、脳神経外科を緊急受診する必要(119番救急要請)があります。

歯が原因の歯茎や顔の腫れについて

神経を取り除いてある歯では、歯の中の細菌を排除できず根の先に膿を貯めてしまうことがあります。
ただしこれら歯の中の細菌は普段は体の免疫の力で抑えられているため症状が現れにくく、無症状であることも多いです。
体調を崩しているときやストレスで体の免疫力が低下しているときなどでは
細菌がより体の免疫に勝り、より活動的になることがあります。
初期症状としては、”かむと痛い”という症状から軽度の鈍痛を認め、
やや進行すると、根の先の膿がじわじわと拡がり、歯茎の根元が腫れてきます。
この歯茎の根元が腫れる状態になりますと、自然に治癒することは望みにくくなり、
放置するとさらに膿が進行し、発熱や嚥下障害(飲み込む時の喉の痛み)あご下や目の下まで腫れてきます。
早期の歯科受診が要です。

治療法としては膿を開放させる悪い菌を死滅させる必要があるため、膿出しを行い、 必要に応じてかむときの歯の負担を減らすために被せものを取り、
抗生物質(化膿止め)の内服(点滴を行うこともあります)をします。
その後は治っていく傾向になるか経過観察を行います。

※この際、ご自身のお体の安静が大事になるため、可能な限り体調管理に努めてください。

親知らず抜歯について

当院では、親知らず抜歯のための体制づくりに努めています。

また歯科矯正治療のための早期親知らず抜歯(歯胚抜歯)にも対応し、
現在、府中市内矯正歯科クリニック3医院との連携関係を築いています。

根を抜かない親知らず治療について
(歯冠除去術 コロネクトミー)

親知らずの根が下あごを走る神経・血管に接し、 根を抜歯することで、神経に影響を与えてしまうリスクが高い場合、
根をあえて抜かないで残す歯冠除去術(コロネクトミー)という方法があります。


歯の頭だけ除去し、残す根の形を一定の基準に従い整え、 その後の治る過程で、根を骨の治癒とともに骨と一体化させ埋めてしまいます。
治癒せず化膿してしまう場合では根を取り除くこともありますが、 その際には根は前方に移動し、神経へのリスクは少なくなっています。

抜歯による、神経への影響が高い場合には有用な方法です。
根の抜歯は行わないため、痛みは通常の抜歯と比べ抑えられるようです。



設備について

生体情報モニター

心電図・血圧・脈拍・血液中の酸素濃度を治療中に継時的に測定することができます。
目に見えない身体の状態を可視化し、安全性が増します。
内科的病気をお持ちの方で必要な場合に用います。

また急変(体調が急に悪くなった)した際には、体の状態を把握するために必要になります。





点滴類

必要時には点滴を行うことが可能です。
歯による顎の炎症で大きく顔が腫れ、高熱が出ているような状態では、
まずは原因を診断し、膿を解放させる。そして抗生剤の点滴を行う必要があります。
当院では必要時には点滴に行う準備を整えております。
また上記同様、緊急時には緊急薬を点滴静脈注射することができます。






AED、アンビューバッグと医療用酸素ボンベ

AEDは院内の緊急時のみならず、地域での必要性も考慮し設置しています。
アンビューバッグは呼吸が止まってしまった緊急時に医療用酸素を接続し、
脳へのダメージを防ぐ、人工呼吸(喚起)に用います。





血糖測定器

糖尿病をお持ちの方などで、低血糖発作が疑われる場合に用います。